体の不調のナンバー1の肩こり

こんにちは鍼灸整骨院げんき堂です。

体の気になる症状や悩みで男女ともに多い症状として上げられるのが「肩こり」です。そもそも「肩こり」は夏目漱石が造ったとされる造語で定義がなく海外では概念がない場合もありますが、今や症候名として認知されています。
一応定義づけとしては、僧房筋やその部分に生じる筋緊張によるうっ血や肩周辺の筋の伸張状態によるストレス反応の事もしくはその両方の状態を指していて、主に主観的な症状が現れます。
しかし、この肩こりの症状は時に頭痛・めまい・息苦しさなどを引き起こし増悪すると激しい痛みや自律神経の乱れ、不眠症などの要因にもなります。また、心臓病や脳卒中などの重篤な病状の前触れや症状としても上げられる場合もあります。

肩こりになる原因

肩の機能や役割として上肢・腕や手の自由度を高め保持するという役割と頭を支えるという役割もあります。その頭の重さは平均して5kg ほどとなりおよそボーリングの玉ほどの重さになります。
そんな頭を支えている首や肩には身体を起こしている限り常に負担が掛かっていますが、頭の位置は固定されているわけでは無く自由意思で動かせれるので筋肉によって支えられ保持されていることがわかります。
ただでさえ5kg のもを保持している首や肩ですが、頭の位置が肩口より前もしくは顎を引いて目線が下になっている状態では、首や肩に掛かる負担が実に5倍ほどにもなり、むろんその負担の掛かる頭の位置で長時間保持されていれば首や肩の筋肉に大きな負担が掛かるのは明白です。

そして、その頭の大きな負担が掛かる頭の位置を取る行為が現代生活においては日常的な動作となるスマートホンやパソコンなどの操作があたります。
このスマートホンやパソコンは短時間・短期的に使用すものではなく長時間・長期的に使用する場合が多いため、結果的に首や肩の筋肉は頭や目線を長時間保持するために筋肉の緊張を続けなくてなりません。
そんな状態を長期的に続けると筋肉の緊張状態が続き血流が悪くなり首肩に老廃物が溜まりやすくなってしまたり、頭の重さで筋肉が伸張されストレスが常にかかたりしていきます。

また、肩の機能としては上肢の自由度と保持もありその上肢の重さも3~4kgほどあり常に肩口に吊り下がってる状態です。
この作用によって肩口は外下方向への力が掛かっていることになり、肩は常に引き上げる力が働いています。

こういった環境の中で肩首周りの筋肉は常に緊張状態や伸張作用によって大きな負担を背負わされているのです。

負担によって変化した姿勢

肩に大きな負担を掛けているスマートホンやパソコンの使用を終えたら筋肉の緊張が和らぎ負担が解消するかというとそうでもなく、長時間の緊張状態だった筋肉はそのまま緊張状態を持続してしまいます。
なので、負担原因である行為をやめても姿勢に変化が少なく負担が変わらない場合もあります。
そして、その状態が長期的に続くとその姿勢に定着化していき猫背などの不良姿勢に陥ってしまいます。
また、その不良姿勢の状態だと首肩への関節に負担がかかり続けることなるので症状の重症化の原因にもなり腰や骨盤の歪みや負担の影響を与えてしまいます。

姿勢が悪くり常に前かがみの状態だと呼吸にも影響がでて疲労感や倦怠感がより出やすくもなるので、不良姿勢が定着化する前に負担を軽減することが大切です。

血行障害による影響

筋肉の緊張によって感じるようになる肩こりですが、筋肉の緊張が持続的に行うと慢性的な血行不良が起こってしまいます。
この首肩で起こってしまった血行障害ですが首肩を通して流れている頭や顔の血流にも影響を及ぼしてしまう可能性があるので、首肩が凝ると血行不良による頭痛が出たりめまいが起こしやすくなってしまいやすいというわけです。
慢性的な血行不良は全身的な疲労感や頭重感、全身倦怠感などを引き起こしてしまいやる気の減少や気力の低下や集中力が散漫になりやすくなってしまうので日々の生活の活動や対人関係にまで影響が大きくなります。

自律神経と肩こりの因果関係

自律神経とは血流循環や食べ物の消化吸収、呼吸などをコントロールしている神経で、運動に関与する交感神経とリラックスに関係する副交感神経があり、このバランスが狂う事が自律神経の乱れになります。
そして自律神経の乱れによる不調の一つとして肩こりがありますが、この肩こりが自律神経の乱れ悪化させている要因にもなります。
ですので、自律神経の乱れによる不調の不眠や偏頭痛、動悸や息切れ、体温恒常性の不調や感情の起伏や情緒の不安定などがある場合肩こりや首肩の重さ硬さがある場合は症状の悪化させないためにも肩こりの対処は必要です。
また、頸部や脇周辺に腕の神経が通っているため首・肩周りの筋肉が硬くなる肩こりが悪化持続すると通っている神経にも影響を及ぼし神経症状が現れる方もいます。

 

肩こりは慢性的な首肩への負担によるもので、それは首の位置や腕の位置によって変化します。
ですので、首や腕の位置を意識することで肩こりの程度を軽減できますがほとんどの場合が無意識下での日々の姿勢による積み重ねですので、姿勢を改善させる矯正や緊張をほぐすマッサージや体を支持するための筋肉を鍛えるトレーニングなどが必要になります。