腸の働きと気になる症状

こんにちは鍼灸整骨院げんき堂です。

この時期は美味しいカレー、栄養価の高いカレーは食欲が無い夏場には夏バテ予防にも勧められることがありますが、その豊富な栄養を吸収しているのが腸です。

腸は小腸と大腸に分けられ合わせて7~9mほどの長さで拡げると1.5枚分の大きさになり、第二の脳と呼ばれるほど神経細胞が複雑なネットワークを持ち、免疫や造血に深くかかわる消化吸収器官です。

腸の働きとして
・消化吸収
腸の特に小腸の空腸でたんぱく質を分解する消化液が分泌されており、異物による腸への負担を軽減させる役目もあります。
また、腸では消化された栄養素の吸収や水分の吸収を行っており吸収されきれなかったものが便として排出されます。

・ビタミンの合成
ビタミンB群やビタミンKを合成し肌の健康や疲労回復、血液の状態を維持するのに必要です。

・ホルモンバランスの制御
消化器官へのホルモン調整を行い血糖コントロールや食欲の抑制にも関与している。

・免疫
腸は免疫のおよそ7割を担っており、腸内環境が整っているとアレルギー症状を軽減されやすくなっています。
また、腸内環境が整っていることで病原菌の減少や繁殖が抑えられ感染予防に役立ちます。

・神経ネットワーク
腸は自律神経と深く関わっており、神経細胞を多く有しています。ですので、腸には独自の精神ネットワークが構成されており、脳からの指令がない場合でも単独で活動できるといわれています。そのためストレスや精神状態による影響を大きく受け腸の機能が正常に働き難くなります。
精神状態が腸に影響を与えるように実は腸も精神状態に影響を与えており、精神安定に関わるセロトニンは腸からも多く生成されています。

様々な役割を有している腸。この夏体温調整や水分バランスを取るのに忙しかった腸は疲れているかもしれないので、こんな症状が続いているなら腸を休め回復できるように努力してみましょう。

・食欲がわかない      ・体のむくみやすくなった
・排便リズムが崩れている  ・肌荒れが出やすくなった
・疲労が残る        ・おならが溜まりやすくなった
・不安感や気分の落ち込みやすくなった

 

 

東洋医学から見た夏の過ごし方

夏はすべてのものが盛んに成長する季節で植物も人間も活動的になります
夏は気温が高く人間は汗をかくことによって体の外に熱を逃がしています
しかし、夏の熱気が強すぎると体の水分が奪われ、体の内臓が熱をもってきます
内臓というのは、暑すぎても、寒すぎても動きが悪くなり、消化吸収の力が弱まり、食欲不振や、胃のもたれ、下痢などの症状がでてきます

夏の暑さは東洋医学では心臓に関係すると考えられています、夏に炎天下で仕事などすると、心臓がドキドキし、動悸や息切れなど経験などある方もいらっしゃるかもしれません夏になると気温が高くなり、汗をかきます 汗は血液から作られていますので、汗をかくと血液の量がへって体を冷やす力がなくなり、心臓にまで熱がおよんでしまい、息切れ、動悸、胸苦しさなどの症状が出てきますのでこまめな水分補給をこころがけましょう

夏は胃腸の調子が狂いやすい季節でもあります。東洋医学では胃は釜にたとえられます、食べたものを釜で煮て、体に必要な気血が作られると考えられています、体の水分が少なくなり、体温が上がると釜が熱すぎになります、又、冷たいものゃ生ものの飲食が多すぎると釜の火が弱くなります、 熱すぎても、温度が足らなくても胃の働きが悪くなり、胃腸の調子が悪くなります

夏は消化の良いもの温かいものをとり、冷たい飲み物がどうしてもほしい時は少量づつ摂るようにしましょう