どうしたらいい?足が「つる」現象

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こんにちは鍼灸整骨院げんき堂です。

寒くなってくるとぐっすりと寝て快適な朝や寝ているときに起こるのが足がつってしまう現象です。この「つる」現象は地域によって呼び名が違うらしく「こむら返り」とも呼ばれています。
医学的には「つる」現象は腓腹筋痙攣といわれていますが、腓腹筋=ふくらはぎだけに起こる現象ではないので足の甲や太もも、背中やわき腹などもつってしまう場合もあります。

この「つる」現象は筋肉が勝手に収縮し潰れている状態です。
筋繊維は電気刺激によって筋膜内のCa濃度が上昇し筋収縮が起こっており、筋肉の筋膜内の電解質の濃度によって収縮と弛緩を行っています。
このような事から「つる」現象はこの筋膜内の電解質の濃度バランスが崩れてしまった結果、筋繊維が電気刺激が無い状態体でCa濃度が上昇して収縮している状態でいくす。そして、この状態では電気刺激のコントロールが無い状態での筋収縮となるので過剰な収縮が起こり筋繊維が潰され強い痛みとなってると考えられています。

この「つる」現象自体は筋膜内の電解質の異常によって引き起こされていますが、その異常が引き起こす要因は6つあります。

・筋疲労の蓄積
足がつるのが起こりやすいのは前の日に歩きすぎたり、足に疲労やむくみをひどく感じたりしていると起こるのではないでしょうか?
疲労やむくみが溜まっているという事は血行が悪く必要な物質が廻れていない状態です。その状態で活動し続けているので結果、電解質のバランスが崩れてつってしまうのです。
疲労やむくみをため込み過ぎないようにしていくのが大切です。

・冷え
寒くなったり体が冷えると血管の収縮と筋肉の硬さが出てきます。そうなるとむくみやすくなり硬くなった筋肉が過敏な反応を示しやすく急な動作で過剰な反応を起こしつってしまいやすくなります。
よく足がつりやすい方はつま先が冷えている場合が多く入浴時間が短く、入浴回数が少ない傾向にあります。

 

・水分不足とミネラル不足
水分が不足すると筋肉の動きも鈍くなり、ミネラルの不足は繊細な筋肉の動きの低下にも繋がります。
水分補給を怠った朝や運動中など水分の著しい低下やミネラルの消費によって筋膜内の電解質のバランスが崩れてつりやすくなります。
突発的につってしまう方は水分だけでなく塩分やマグネシウムやカルシウムなどのミネラル成分が不足しているからかもしれないので栄養バランスや水分補給を意識してみましょう。

・運動不足によるもの
準備運動などの際に起こってしまうもので、普段動かしていない筋肉を急に伸ばしたり負荷を掛けたりしてしまった際につってしまいます。
普段動かしていない筋肉は硬くなりやすく筋力も低下しています。そんな筋肉にを突発的に伸ばしたり負荷を掛けてしまったりしてしまうと過剰な反応を起こしてしまい結果つってしまいます。
運動不足にならないように普段から歩いたりしてみたり、激しい運動をする場合は準備運動の際に大きな筋肉をゆっくりとほぐし伸ばすような気持ちで行うことで予防ができます。

・薬の作用
高血圧の薬や更年期の薬、痛み止めなどの薬を長期的に使用していると起こりやすく、体の電解質や水分のバランスを保つ機能が低下していたり薬の成分の分解による負担だったり薬の副作用などが考えられています。
長期的に薬を服用している人は主治医と相談してみましょう。

・病気によるもの
糖尿病や腎不全など水分代謝や血流に関する持病を持っている方はつりやすくなっているので、普段からストレッチや体を冷やさないようにする、適度な運動や適切な水分補給で普段からつりにくいようにしときましょう。

また、「つる」という現象が起こった後そのままにしていると筋繊維が硬化したままになっていることが多いのでつった直後からその部分を伸ばしてつる反応を早く抑えて固まるのを和らげてしまいましょう。