肩こり

阪急六甲駅から出て徒歩1分

こんにちは鍼灸整骨院げんき堂です。

人の頭はおよそ5キロほどで首肩で支えています。頭は首の骨だけでは支えられず骨を軸とした周りの筋肉によって支持されています。
ですので、いわゆる『肩こり』というものは、頭を支持する筋肉からの休養要請でその状態を無視し続けてしまうと様々な症状が現れる引き金になってしまいます。

 

肩こりで現れる症状
そもそも『肩こり』という病名も症状もなく夏目漱石が表現し造ったものとされて一般的になってきました。ですので、はっきりとした状態や病態があるわけではなく血行不良によるものが主とされていますが、筋疲労や筋緊張由来のものであったり、自律神経系の不調やストレス性、心因性によるものなど『肩こり』の病態をはっきりと現すことは難しくよって症状も多岐にわたって個人差があります。

肩こりの原因
厚生労働省の調査の中で日常生活で自覚している症状の1位が『肩こり』です。その原因は数多く存在しますが、特に要因が大きいものが長時間の同じ姿勢・眼精疲労・運動不足・過度なストレスの4つです。一概に『肩こり』といっても原因はさまざまで、予防法も異なってきます。それぞれの肩こりの特徴を踏まえて対策をしてみましょう。

長時間の同じ姿勢
頭は首肩の筋肉で支えられており重さは5キロ、単純に5キロの物を長時間持ち続けるのは誰だってしんどくなります。つまり、同じ姿勢で長時間いるという事はほとんど同じ筋肉で頭を支えていたり顔を起こしていたりしている状態です。また、これらの状態が長期的に続いてしまっていると首の頸椎同士の関節の負担と肩甲骨の動きの固さに繋がり、五十肩や頚椎症の要因にもなります。長時間の作業や同じ姿勢で居るのなら凝り固まった首肩周りの筋肉を定期的にほぐし動かすことで、血行がもどり筋肉の負担が和らぎます。

眼精疲労
上記の同じ姿勢と症状の現れ方が似たようなところがあります。眼精疲労を起こしていると、ピント調整機能の低下から姿勢が前傾的になりいわゆる猫背になりやすくなります。猫背になると頭部は前面に押し出されるような形で首肩周りの筋肉で吊り上げないといけなくなり、首肩周りの筋肉の負担が増大します。また、眼精疲労は目のいわゆる使い過ぎなので目の刺激による自律神経の乱れによる筋肉の緊張が起こり肩回りの筋肉の緊張が強まります。目の負担を軽くし定期的な目の運動(目線を左右上下に動かすなど)を行い休息をしっかりと取っていきましょう。

運動不足
運動不足が続くと筋繊維が固くなり血行不良を起こしやすくなります。その結果老廃物や疲労物質が溜まり十分な血液の供給が困難で筋肉が疲労しやすくなり、筋力が弱まります。筋力が弱まっても頭を支えることは変わらないので首肩の負担が増えることになります。首肩の筋肉を鍛えるというよりかは首肩の土台となる体幹を鍛えて支持できるようになりましょう。

過度なストレス
イライラしたり恐怖を感じたたり我慢を強いられている状況下では、肩を怒らせ首をすくめ歯を食いしばります。これは、過度なストレスを受けると緊張し筋肉に力が入ってしまいやすいからで、首肩に起こると血行不良が起こることで肩こりを感じさせ悪化させます。また、過度なストレスは自律神経にも影響を与え自律神経のリズムが狂ってきます。その際に筋肉の緊張を緩める神経の副交感神経が働き難くなり不眠や頭痛の原因になり、肩こりをさらに助長させる要因になります。ストレスは積み重なていき、それに伴い身体の症状が現れます。ストレスの原因に対処できない場合は、溜め込まないようにして現れる症状に対処していきましょう。

デスクワークが多くなりスマホの普及に伴っての首肩の負担が増えてきています。これからも日々付き合うしかない『肩こり』、ただの肩こりと思わずにあなたのやる気や気力を奪い文字通り重しとなって付きまとっていくものです。
筋肉をほぐして血行不良を見直して日々のストレスや疲労に対処していきましょう。