腰痛
ようつう
腰痛についてのあるデータでは、
- ・約10人に1人が腰痛持ち。
- ・日本人の90%が一生に一度は腰痛を経験する
- ・腰痛全体の約85%は、レントゲンなどの画像検査では、腰に明らかな異常が見られない。
- ・肩こりのある人の約70%、日常でストレスを感じている人の約40%が腰痛をもっている。
- ・腰痛経験者は未経験者の約10倍腰痛になりやすい。
- ・肩こりのある人は無い人の約3倍腰痛になりやすい。
- ・タバコやお酒・アルコールの摂取量が多いほど、腰痛患者の比率は高くなっている。
といった傾向があります。
元気な方でもオフィスワーク、車の運転など
腰に負担のかかる生活様式になっているのが現状です。
いつ腰痛になってもおかしくない状態ですよね。
よく見られる腰痛の分類
[腰痛その1] ぎっくり腰
ぎっくり腰は、急性の腰痛でくしゃみなどでも起こります。
西洋では「魔女の一撃」というようです。
重たいものを持たなくても起こることがあります。
私の知っている例では、
「机の上の1通の封筒を持ち上げたら、ギクッ!ときて腰が抜けてしまったようになり立てなくなった。」
という方がおられます。
また、いつもは重たいビールケースを運んでいる酒屋さんが、空のビールケースを持ってぎっくり腰になった例もあります。
椅子から立ち上がっただけなのに「痛っ!」ってなった例もよく耳にします。
でも、これらの場合、レントゲンを撮っても骨には異常がないことが多いんです。
ぎっくり腰のメカニズムとしては、
大腰筋という腰の深部にある筋肉が機能障害を起こして、
動けなくなるケースが多いです。
立てなくなり、四つん這いでハイハイしてトイレに行った人もいます。
これは大腰筋が上半身と下半身を繋いでいる筋肉で、
上半身の体重を支えきれないために起こります。
解剖学的には、大腰筋は腰の奥というよりもお腹の奥にあるので、
症状によっては、施術はお腹からアプローチする場合もあります。
ちなみに、
ぎっくり腰を繰り返す人は4人に1人と言われています。
「私のぎっくり腰はもう癖になってる。」
という謎のぎっくり腰自慢をする方がいますが、
あえて言わせていただきましょう。
ぎっくり腰が癖になっているのではなく、
ぎっくり腰を繰り返してしまうような
「生活習慣」が癖になっていると考えられます。
[腰痛その2] 腰椎椎間板ヘルニア(ようついついかんばんへるにあ)
プニュッと飛び出した状態のことを「ヘルニア」と言います。
腰の背骨(腰椎)と背骨(腰椎)の間の椎間板という
ゼリー状のクッションがプニュッと出た状態を
「腰椎椎間板ヘルニア」と言います。
また、同じ状態が首の骨(頚椎)で起これば、
「頚椎椎間板ヘルニア」と言います。
前かがみで重たいものを持った時、
スポーツをしている時に起こりやすいです。
年齢的に見ると若い人に多いです。
ヘルニアは若いみずみずしい状態の時に柔軟性もあり、
プニュッと出やすいからです。
高齢の方でヘルニアの方は、若い頃に既にヘルニアになっていて、腰痛でMRIを撮った時にヘルニアだと診断されることが多いです。
基本的に高齢になると、椎間板の水分が少なくなり、プニュッと出ることは少なくなります。
ヘルニアの厄介なところは、
プニュッと出たその先に神経がいて、
飛び出た椎間板が神経を圧迫すると、
足のシビレ、筋力低下といった症状を引き起こしてしまうことです。
レントゲンを撮ってもヘルニアは映りませんが、
MRIではヘルニアの状態がわかります。
「ヘルニアそのものを取り除くには手術しかありません。」
・・・と言われるとビックリしますよね。
でも、安心してください。
椎間板がプニュッと出て、神経を圧迫していたとしても
痛みが出るとは限りません。
シビレが出るとは限りません。
こういう研究報告があります。
腰痛のない人の中で、
7割超の人に椎間板ヘルニアが見つかった。
8割超の人に椎間板変性が見つかった。
Boos N.らによる研究です。
(学術誌「Spine」1995年)
ということは、
ヘルニアが見つかった。
即手術が必要?!
いやいや、少し落ち着きましょう。
腰が痛い。
↓
ヘルニアかもしれませんね。
↓
MRIを撮りましょう。
↓
ヘルニアが見つかりました。
↓
手術をしましょう。
↓
↓
「ちょっと待ったぁ〜〜〜」(古い)
焦らないでください。
ヘルニア = 手術 ではありません。
ちなみに、ヘルニアの手術適応は、
- 1.直腸膀胱障害
(ヘルニアによりウンチとオシッコのコントロールができない。) - 2.神経麻痺、強度の下肢筋力の低下
- 3.(仕事関係で)長期間通院できない
などです。
(最終的な診断は医師が行います。)
繰り返しますが、
椎間板ヘルニア = 即手術 というわけではありません。
神経症状の有無、筋力低下の状態を診ます。
急性期の痛みを和らげる施術をし、
筋肉の興奮が収まってから
筋肉に対する施術を行っていきます。
[腰痛その3] 筋筋膜性腰痛(きんきんまくせいようつう)
筋肉とそれを包んでいる筋膜の炎症性の腰痛です。
スポーツなどの急な運動、捻りなどの動きで起こることが多いです。
腰の周りの筋肉の局所的な損傷を起こしているので、
急性期の基本は"安静にする事"です。
この腰痛もレントゲンには映りません。
整骨院の施術では、痛みの局所ではなく周りの筋肉の緊張を取るようにしていきます。
必要以上に凝り固まった「硬結」を取り除き動きをよくしていきます。
時には足の太ももの筋肉のはり、緊張を取り除いてから腰の施術を始めることもあります。
[腰痛その4] 脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)
高齢者に多い腰痛症です。
背骨の中には脊髄と脊髄神経が通っています。
脊髄と脊髄神経の通り道を脊柱管と言います。
その脊柱管がカルシウムの沈着や靭帯の硬化、石灰化により
狭くなることがあります。その状態を脊柱管狭窄症と言います。
脊柱管が狭くなり、そこを通っている脊髄、脊髄神経が圧迫されて
筋肉(特に腰と足)への血行が悪くなると腰痛とともに足の運びが悪くなります。
(お待たせいたしました!脊柱管狭窄症はレントゲンに映ります!)
脊柱管狭窄症では特長的な歩き方をするようになります。
しばらく歩くと休まなければ歩けません。
しばらく休憩するとまた歩けるようになります。
道端で手押し車にちょこんと腰掛けているおばあさんを
見かけたことはありませんか?あれは脊柱管狭窄症の症状で
歩けなくなっている場合が多いです。
しばらくすると血行が回復してきてまた歩けるようになります。
これを「間欠性跛行(カンケツセイハコウ)」と言います。
(よく国家試験に出ます。)
[腰痛その5] 坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)
腰の症状よりも主にお尻から足にかけて重だるい、シビれるような
症状が出るものの中に坐骨神経痛があります。
表面のお尻の筋肉(大臀筋)を剥がすと、梨状筋(リジョウキン)
という筋肉があります。坐骨神経はちょうどこの梨状筋の下を通って
足にぬけていきます。そこで梨状筋の緊張があり神経が圧迫されると
それ以降の坐骨神経の通り道がだるくシビれるようになります。
これもレントゲンには映りません。
ではどのような時に梨状筋が緊張するのでしょうか?
座りっぱなしの仕事、車の運転、長時間のデスクワークの方に多いです。
同じ条件でも特に若い人は回復力も早く、坐骨神経痛になりにくいですが、
坐骨神経痛は「若くない方」によく見られる症状です。
(言い回しに配慮いたしました。)
以上、ぎっくり腰、ヘルニア、筋肉筋膜性腰痛、脊柱管狭窄症、坐骨神経痛、といった
代表的な腰痛症状を挙げましたが、思い当たる方は早めの予防が大切です。
腰痛、肩こりなどの慢性症状は自覚症状がない方もいます。
そうです、自覚症状の向こう側に到達してしまっている方です。
体の回旋運動をしてもらうと片側だけ体が回らない、
あるいは足の重みを支えられないなど自分では気がつかない状態が多いようです。
専門家が生活環境や問診、検査をして身体の状態を把握して同意の上で施術に
入ります。身体の状態の把握、チェックだけでも一度お越しください。
「エッ、私って、こんな悪かったん?!」
という声が院内に響き渡ることも多々あります。
腰痛をほおっておくとどうなると思います???
そうです!痛みで動けなくなります。
例えば歯の痛みは、ほおっておくと虫歯になり、
歯がなくなってしまいます。
そうなると食物を食べることができなくなり、死んでしまいます。そうならないために、「痛み」という「危険信号」を
わざわざ出してくれるわけです。
いわゆるサッカーでいうイエローカードです。
あと1枚でレッドカードとなり退場です。
痛みで日常生活から退場しないといけないなんてイヤですよね。
身体のサインを見逃してはいけません。
どのタイプの腰痛も、腰以外にお腹、横っ腹、お尻などの筋肉に
異常な筋肉の緊張があることがあります。
これは腰を守ろうとしての反応です。
この筋肉の緊張、こり、硬結(凝り固まった状態)を取り除くことで
痛みや違和感が取れ、関節可動域が拡がります。
もしこの腰痛がなくなったら・・・
- この腰痛がなくなったら、
- →少し遠出をしてデートやドライブを楽しんでください。
- スポーツをする方は腰のキレが回復したら、
- →記録がアップすると思いませんか?
- 怪我ばかりしている人が怪我を予防できたら、
常にサイコーのコンディショニングで試合に臨めたら・・・、
実力を発揮できると思いませんか? - →アイツにも勝てますよ!
- 腰痛を抱えて「仕事が捗らへんわ。」
- →元気になって営業範囲が広がってしまったらごめんなさい。(笑)
そんな方達のサポートをしています。
「でも、仕事があって忙しいから」
そうですよね。
インプレッショングループ整骨院は予約優先制で施術していますので、
無駄な待ち時間で、忙しいあなたの貴重な時間を奪ったりしません。
待ち時間って嫌ですよね。
来られる前にお近くのインプレッショングループ整骨院に電話してください。
感じのいい声で明るく対応いたします(^^)
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鍼灸整骨院 げんき堂
- 所在地
- 兵庫県神戸市灘区深田町4-1-39 メイン六甲Aビル124号
- 電話番号
- 078-862-3295
- 営業時間
- 平日 9:00〜20:30(木曜は19:00まで)
土曜 9:00〜13:00
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- 1〜1件(1件中)
さくらやさん(52)
ツラかった所: 腰、肩コリ
実績No.5
2016年10月5日
鍼灸整骨院 なごみ堂 元山
※継続来院の理由(決め手)を教えてください。
決まった治療ではなく、症状におうじた治療をしてもらえるから